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【オーナー日記】#42　宅急便

更新日：2015年03月21日
カテゴリ：オーナー日記

　2月の上旬に、神奈川の兄夫婦が＜よもぎ、ふきのとう、せり＞を送ってくれた。まさに“春”の宅急便である。また、米粉が同梱されており、よもぎ餅を！との心遣い

。

　現(xiàn)役時代は共働きで、すぐそこにあることがわかっていても、見ることも感じることも難しく、ないがしろにしてきた春の詩。數(shù)センチになったよもぎとふきのとうは道端にもあるが、犬のお土産付もなんだから川の土手で摘み、せりは未だ手の入っていない日當(dāng)たりのよい田んぼで摘んだのだという。琴線の震えを禁じ得ない

。

＜ヨモギ＞　　　　　　　　　　　　　　　　

＜ヨモギのだんご＞

　
　それぞれの少しずつを、その日のうちに天ぷらで頂いた。一層香たち、感じ入るばかりだった。よもぎは茹でたのち、すり鉢であたり、草だんごを食べさせてもらった。いつもなら、丁寧に、丁寧に繊維を切って作ってくれる妻に、敢えて長い繊維を殘してくれるようにリクエストをして作ってもらった

。

　半世紀(jì)も前に自分の母親が作った草だんごを食べてみたかったからだ。當(dāng)時は“ヤマゴボウ”の葉を摘んできて使ったこともあった。せりはよ～く洗って泥を落として胡麻和えで淡い苦みを味わった。また、おすそ分けしたご近所さんから、菜飯のレシピを頂戴して帰り、極上の春を味わうことができた

。

＜フキノトウ＞

　神奈川では、芽吹きだした草木にかすかな春を感じ、＜は～るよ來い！　は～やく來い！＞と念じているという。それも其の筈、ひと月もしないうちにソメイヨシノが咲き、屋臺と仮設(shè)電球の下で宴を繰り広げる季節(jié)だ。山肌は新緑の前に赤みを帯び、きっと春の足音も大きくなっているに違いない

。

＜せり＞

　八幡平では80㎝の積雪があり、まだまだ草花が顔を出すのには日がある。それでも120㎝あった雪がここ10日ほどの暖かさで40cmほど無くなり、リゾート內(nèi)のメインストリートのアスファルトが顔を出してしまった

。

　2月の末には強い低気圧の通過に伴って、南からの強風(fēng)にのって降雪があり、軒先の雨だれを見ながら降る雪に心を奪われる2日間だった。晴れあがった翌日には、除雪車が通って薄くなった雪道を、シャーベットを押し流しながら　“春の小川”　が勢いを持って流れ下っていた

。

＜木々のシルエットを描き出す春のひかり＞

　當(dāng)然のことながら、2日間足止めされた野生の皆さんも、晴れあがって暖かな日差しを背に感じながら餌場めがけて駆ける。この日の散歩でも５把のウサギに遭遇した

。

　雪を敷き詰めた八幡平とても、木の芽は日差しを凝縮して春の芽吹き準(zhǔn)備に怠りがない。ウツギやウリハダなどは外の硬い覆いを脫ぎ、ネコヤナギの様な芽を膨らませている

。

＜雪原にあって、既に萌え出る木の芽　2015/02/22＞

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※掲載の寫真は全て平成27年2月撮影

※オーナー日記は當(dāng)社からの依頼により、オーナー様の日々の生活の情報をご提供いただき、當(dāng)社スタッフが更新を行なっています。

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