【あそ通信】特集 高森町上色見①
- 更新日:2017年08月10日
- カテゴリ:周辺情報
【あそ通信】
特集 高森町上色見
特集 高森町上色見
時間の流れが穏やかな
〝南阿蘇の奧座敷?
緑が鬱蒼と繁る
由緒ある神社に參拝
阿蘇五岳の一つ、ギザギザとした稜線の根子岳(ルビ:ねこだけ)。その麓の高森町には牧歌的な風景が広がり、時間の流れが穏やかに感じられます。〝南阿蘇の奧座敷?と呼ばれている町です。中でも、上色見地區は、厳かな印象を受ける歴史ある神社や、アットホームな雰囲気が漂う郷土料理店、老舗の漬け物店などが點在する、小旅行にぴったりのエリアです。おすすめのスポットをいくつか紹介しましょう。
厳かな印象を受ける上色見熊野座神社
參道にずらりと並ぶ、約100基の苔むした石燈籠。周囲には杉の
大木がそびえ、山野草が鬱蒼と繁っています。神秘的な雰囲気が漂う『上色見熊野座神社(かみしきみくまのいますじんじゃ)』は、日本列島を誕生させたと言い伝えのある神?伊邪那岐命と伊邪那美命、阿蘇大明神の荒神?石君大將軍を祀る社です。下色見地區にある『下色見熊野座神社』の記録から、上色見神社は江戸時代以前から祀られていたと考えられています。
國道265號線に面した神社の入り口から、社殿までは300段近い階段を上ります。風に吹かれた草木がざわざわと音を立て、時おりバタバタと響く鳥の大きな羽ばたき…。ひと足ごとに冷たくなる空気が、厳かに張りつめていくのを感じます。社殿の前で手を合わせると、心がすうっと落ち著きました。
穿戸巖までは舗裝されていない急勾配の坂道を登ります。 神社の橫に設置された杖を利用して、安全に注意して向かいましょう
神木のナギの葉。葉脈がなく、橫にちぎるのが難しいことから
〝縁が切れないように?と願掛けに用いられます
參拝後は、社殿の後方に延びる山道へ。頂上には健磐竜命(阿蘇大明神)に追われた鬼八法師が、逃げるために山を蹴破った跡といわれる縦橫10m以上の大風穴「穿戸巖(うげといわ)」があります。巨大な巖山を大きな風穴が貫いていることから、どんなに困難な目標も必ず達成できる象徴として〝合格?必勝?のご利益があるとされています。鬼八法師が蹴落としたといわれる巖塊は、參道にひっそりと安置されています。下る時に探してみましょう。
蹴落とされたといわれる巖塊
上色見熊野座神社/2017年6月撮影
熊本県阿蘇郡高森町上色見2619
☎︎0967-62-1111
(高森町役場)
ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートから約19?6km、車で約26分