霧島市牧園町和気湯～犬飼の滝

「この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所」
　　　　　　　―　霧島市牧園町和気湯～犬飼の滝

　
　本格的紅葉には少し早いですが、朝晩の冷え込みは秋の気配を感じます。

　今回は、霧島市牧園町にある
「犬飼の滝」と「和気湯」へ伺いました。

　「和気湯」を語(yǔ)る前に
　「和気神社」について少し???。
　今から１２００余年前の奈良時(shí)代、
朝廷に仕えていた僧侶、道鏡に都を追われた和気清麻呂公は、再び都に呼び戻されるまでの間を和気神社があるこの地で過ごしたと伝えられています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
 
　「和気湯」は和気神社の近くにあり、和気清麻呂公が入ったといわれる溫泉です。



溫泉の橫に、清麻呂公が腰掛けたといわれる「腰掛石」があります。
                                                                                             
　

                                                                                        
　また、明治維新の立役者、坂本龍馬は妻お龍と共に日本で初めての新婚旅行を行った際、夫妻はこの地に留まり、高千穂峰の山頂まで足を延ばしたり、溫泉や魚釣り、ピストルで鳥を獲ったりするなど霧島の自然を堪能したそうです。もちろん「和気湯」にも龍馬は浸かったそうです。


　溫泉の溫度はかなり低めでした。
また、脫衣所などの設(shè)備はありません。　　
　ここで入浴するのは少し勇気が要りそうですが???。
　と、河原に目をやると、実際に入っている方がいらっしゃいました。川湯もあることは知らず「溫泉が湧いてるんですか？」と聲をかけると「そうですよ。」と気持ち良さそうに応えてくれました。

　                                           
　
　
　





　









「和気湯」からさらに車で上流へ向かうと落差３６ｍ、幅２２ｍの「犬飼の滝」があります。駐車場(chǎng)脇に滝見臺(tái)がありますが、折角なので３００ｍ程歩くと滝つぼのそばまで行けるということで降りてみました。
　こんなお手軽なところにも係わらず、白糸の先の滝壷は深い緑を湛え、深山幽谷のような雰囲気すら醸しています。
　                                         
　
　
　
　
　
　
　




　坂本龍馬は、犬飼の滝をみて「この世の外かと思われ候ほどのめずらしき所」と乙女姉への手紙に記しています。
　
　古き時(shí)代に思いを馳せながら、紅葉時(shí)期を散策するには最適の場(chǎng)所だと言えます。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
和気湯
鹿児島県霧島市牧園町下中津川47

犬飼の滝
鹿児島県霧島市牧園町下中津川
お問合せ

霧島市役所　商工観光部　観光課
電話０９９５－４５－５１１１



                               ■撮影年月日/全て平成25年10月

■交通アクセス/ロイヤルシティ霧島妙見臺(tái)より約6km（車で約9分）