食材王國巖手探訪『盛岡三大麺【わんこそば】』
- 更新日:2011年01月21日
- カテゴリ:周辺情報
『わんこそば』の「わんこ」とは巖手の方言で「お椀」を意味しているそうです
。「飴玉」なら「あめっこ」、「牛」なら「べこっこ」などの様に「お椀」を「わんこ」と言っているそうです
。


『わんこそば』の由來は諸説あります



南部家27代目當主「南部利直」が江戸に向かう際、花巻市に立寄り食事を所望した所、美味しくないものを殿様に出しては失禮だと思った宿の主人が、一口だけのそばを出したところ、殿様は「美味い!」と何度もおかわりし、それが評判となり庶民が真似をして食べるようになったという説などいろいろです

ここで、『わんこそば』を食べるコツをおさらいします

① 空腹で食べ始めない事。(朝食または晝食を抜かず本來の食事の時間に食べる事)
② 麺つゆを飲みすぎない事。
③ そばに飽きないように適度に薬味を合わせて食べる事
④ テンポ良く食べる事。
向かった先は創業明治40年、伝統の味とおもてなしを守り続ける老舗『東屋』さんの駅前店です

席に著くとまず薬味が運ばれてきます

お店のスタッフの方からお作法についてひととおりの説明があります

「しばらくお待ちください」とお店のスタッフの方が準備に向かいます

待っている間、箸を持ち食べるタイミング、薬味を入れるタイミング、おつゆを桶に捨てるタイミングを計りながら一人で「わんこそばシミュレーション」をしていると、なんと薬味の中に美味そうなお刺身があるではないですか!反射的に食べてしまったものの、これが後になって響いてくるとはこの時は思いもよりませんでした

思ったよりテンポが速く、私はなかなか上手くタイミングに乗れません

「ちょ、ちょっとタイム、薬味を入れるから???」などという私の言葉は全くお店の人には屆きません。
40杯を過ぎたあたりから口にそばを入れるスピードが急にスローペースに

50杯目に「すいませんそろそろ終わりにして良いですか?」






「グェー」と苦しそうな聲を出してもお店のスタッフは動く手を休める事はありません、食べるとまた「ハイッ!」

「ギブアップです!」

「お疲れさまです」、最後の最後にようやく優しいお言葉をスタッフの方からいただきました

帰りに「証明書」をいただきましたが平均の中の平均値、とても記録と呼べるものではありません

盛岡の優しく美味しいおもてなしに觸れることができた一日でした


『東屋 駅前店』 リゾートより約35km
※掲載の寫真は全て平成22年12月撮影
~ITO~