【晩夏】芝生の下にある、國內最古の物とは？

函館山ロープウェイ山麓駅のすぐ山側に、レンガ風の門構えの公園らしき場所があります。意外と目立たないこの場所は、日本の近代史に大きな意味を持っています。

門に書かれた文字は、「元町配水場」。函館の市街地を隔てた高臺にある浄水場から送られた水を貯め、一般家庭などに送るための施設です。

れっきとした函館市の上水道施設なのですが、昔から公園として開放され、市民に親しまれています。

元町配水場が作られたのは今から120年以上も前。レンガ造りの執務室も歴史を感じさせます。當時から使われている配水池は、現存するものとしては國內最古になるそうです。

昔は露天の配水池だったそうですが、今はフタがされ、その上に芝生が植えられています。場內にある一風変わった門は、地下の配水池に入るための扉になっています。今も人々の暮らしに直結する、函館の歴史を感じさせる場所です。

上記寫真は當分譲地から約50km、
函館市元町にて平成27年9月撮影。