海幸探訪～神々が宿る町「美保関」～

島根半島の東に位置する漁師町「美保関」。

かつては北前船の風待ち港として賑わい、
多くの廻船問屋などが存在していました。

今では漁業と観光の町として知られ、
多くの観光スポットを有します。

今回はその中から、おすすめのスポットを
いくつかご紹介したいと思います。

鳥取県から境水道大橋を渡り、
東へ車を約10分程走らせると美保関港に到著します。

そこから歩いてすぐの場所にあるのが「美保神社」。

えびす様の総本山として知られ、
主に商売繁昌?漁業?海運の神様として信仰されています。
また、歌舞音曲(音楽)の神様でもあり、たくさんの楽器が奉納され、
プロのアーティストによる奉納ライブが行われたりもしています。

本殿は美保造（比翼大社造）と呼ばれ、
大社造を2棟並べた獨特のもので、
國の重要文化財に指定されています。

出雲大社には、えびす様とは親子になる、だいこく様が
祀られていることから、美保神社と出雲大社を「両參り」することで、
さらに良縁に結ばれるといわれています。

その美保神社から仏谷寺を結ぶ參道は「青石畳通り」と呼ばれ、
神社前の通りには越前石、本通りには周辺の海岸から運ばれてきた
凝灰巖が敷き詰められています。
雨の日には、それらの石がうっすらと青色に変化することから、
その名が付いたといわれています。
明治創業の老舗旅館や舊家が立ち並ぶレトロな雰囲気の小道を歩くと、
少し昔へタイムスリップしたような感覚になります。

美保神社へ參拝したら味わっていただきたいのが美保関名物の
「やきいか」。
秘伝のタレで焼かれた肉厚のイカは絶品です。

お店の軒先ではイカが干されていて、こんな光景も漁師町ならではですね。

 美保関港から車で5分程の場所には「美保関燈臺」があります。

明治31年に初點燈された山陰最古の石造燈臺で、
「世界燈臺100選」と「日本の燈臺50選」に選ばれていて、
燈臺としては初めて登録有形文化財に登録されました。

訪れた日はあいにくの曇り空でしたが、晴れた日には
隠岐の島が見えるそうです。

燈臺の隣には「燈臺ビュッフェ」というカフェがあり、
目の前には雄大な日本海という絶好のロケーションで食事が楽します。

こちらのカフェはテレビ番組の「絶品岬めし」というコーナーで
紹介されたこともあり、その時に紹介されたイカ飯が
おすすめのメニューです。

プリプリのイカと、イカの旨味がたっぷりとしみこんだ
モチモチのもち米は、これもまた絶品です。

美保関では「青柴垣神事」や「諸手船神事」など、
1年を通じて多くの神事が執り行われ、
県內外からたくさんの観光客が訪れます。
美保関の観光と合わせて、

神事を見學されるのもおすすめです。

別荘地から約40.2km

撮影日：2016/1/28

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