國道212號線沿いにある豆腐料理の専門店「花唐符」を紹介します。オーナーの橋本壽美代さんが作る豆腐の材料は、阿蘇の伏流水と100％熊本産の大豆、天然にがりのみ。消泡剤や防腐剤など化學合成されたものは使わず、天然の材料だけです

 

　「豆腐を作り始めて30年近く経ちます」と橋本さん阿蘇郡南小國町出身で、約30年前に同じ地域にお嫁入り。豆腐は義理のお母様から習った“釜炊き製法”で作ります。
 

　大豆をひと晩水に浸けてすり潰し、大きな平釜で1時間ほどかけて弱火でじっくりと加熱できた豆乳を絞り、にがりを入れて固めますこれは南小國町の農家で昔から受け継がれてきた製法です材料も工程もシンプルで、素材自體の味と技術ができ上がりの味を左右するそうです。
 

　店內では豆腐や揚げ、豆乳、おからなどの販売ほか、手作りの食事も提供おすすめは、自慢の釜炊き豆腐をシンプルに冷や奴で食べられる「りんどう膳」（1100円）。さっとあぶった油揚げ、地元産の食材で作る煮物や白和えなど9品が並びますほか、揚げ出し豆腐がメインの「ゆうすげ膳」（1600円）、メインを豆腐ハンバーグや豆乳クリームコロッケから選べる「花ランチセット」（1300円）も好評です

 

　「素材の選び方からこだわって作る豆腐だから、調理に使う調味料にも気を配りたい」と、天然醸造の丸大豆しょうゆや味噌、ミネラル成分を豊富に含む粗糖などを使っています

 

　家族で手作りしているため、1日に作れる豆腐は20〜40丁のみ。大量生産ができない貴重な釜炊き豆腐を食べに行ってみませんか

 

（情報）

2014年6月撮影

熊本県阿蘇郡南小國町中原846-3

☎0967-42-0186

ロイヤルシティ阿蘇一の宮リゾートより約19km、車で約27分