暑い夏を快適に楽しむ
“わが家が一番”な
夏の過ごし方アイデア夏の住まいの楽しみ方に関するアンケート

Q1. 夏季の間、休みの日の過ごし方は
他の季節と比べてどう変化しますか？

夏の過ごし方の変化について伺いました。52％が「特に変わらない（時間や行動に変化はない）」と答えた一方で、殘りの約半數は何らかの変化があるとしています。中でも5人に1人は「在宅時間が増える」（21％）と回答。暑さや強い日差しを避けて自宅で過ごす時間が長くなることがうかがえます。日中の外出を避けて、朝や夕方など涼しい時間に行動をシフトする方も一定數見られ、夏特有の生活リズムがあるようです。

Q2. 在宅時間が増えた?外出時間が変わった理由を
教えてください。（複數回答）

Q1で「在宅時間が増える」「在宅?外出時間は変わらないが、外出の時間帯が朝や夕方に変わる」と回答した方に、理由を伺いました。すると「暑いのが苦手だから」（60％）、「自分の熱中癥予防のため」（40％）のように、體調管理や暑さ対策を理由に挙げる方が多數おり、暑い夏を「健やかに過ごしたい」という意識が強まっているようです。日課である犬の散歩や買い物といった外出も、涼しい時間帯にずらしている様子がうかがえました。

一方、単に暑さを避けるだけでなく、「家で過ごす時間を豊かにしたい」というポジティブな聲も。わざわざ混雑した場所に出かけるのではなく、自宅の庭やベランダでプールやBBQ、花火を楽しむなど、住まいの空間を生かした“夏のレジャー”を気軽に楽しむ方もいるようです。

Q3. 夏の時期に、室內で行っていることはありますか？
（複數回答）

最も多かったのは「家の中の暑さ対策を行う」（41％）という回答でした。シェードや遮熱カーテンの設置、エアコンとサーキュレーターの併用など、さまざまな工夫が実踐されているようです。さらに、ゴーヤーや朝顔などのグリーンカーテンで日差しをやさしく遮ったり、風呂の殘り水を利用して庭先に打ち水をしたりする方も。自然に寄り添った涼の工夫は、夏の風物詩といえます。

その他の具體的な暑さ対策のアイデアについては、下記のコラムでも詳しくご紹介しています。

古い家ほど“夏の暑さ”への不満は増加。猛暑を乗り切る、住まいの暑さ対策とは
　夏の暑さ対策に関するアンケート

また、「夏らしさ」を暮らしに取り入れる工夫も多彩です。夏らしい料理を楽しむ、お盆の行事を行う、風鈴や蚊取り線香などで季節の趣を感じるといった聲も多く寄せられました。以下に具體的な工夫の一部をご紹介します。

夏の食べ物や風情を味わう

• そうめんを食べたり、あちこちの窓に風鈴をつるしたりして涼を感じる
• ゼリー、寒天、冷たい麺など、喉ごしの良いものを食卓に並べる
• 蚊取り線香をたき、手縫いの浴衣を著て夕涼み。旬の果物を食したり、ラムネを飲んだり、孫とかき氷やフルーツポンチづくりを楽しんだりする
• なるべく火を使わない涼やかな料理を食卓に並べる

季節を生かした住まいのお手入れ

• 大掃除は年末ではなく夏に行うのが恒例。洗い物がすぐに乾き、紫外線の殺菌効果も期待できそう
• 水に觸れるのが気持ち良いため、濡れてもいい服裝で窓?網戸?浴室などをたっぷりの水で掃除する
• カーテンやラグなど大物の布製品を洗うのは夏と決めている
• 臺風や豪雨で汚れがちなベランダをデッキブラシで掃除している

インテリアの工夫

• 涼しげな色合いのカバーをかけたり、ゴザを敷いたりと夏らしくアレンジする
• 風通しを良くするために模様替えをする
• 風鈴やガラスの置物など飾り、涼しげな雰囲気を演出する

その他

• エアコンを効かせて涼しい空間で趣味に沒頭する
• 電気代をケチらず積極的にエアコンを使う。太陽光発電でコストを削減したい
• 室內にミニ屋臺をいくつか設けてお祭り気分を楽しむ

暑さをしのぎながら、夏らしさを暮らしに取り入れている様子が伝わります。

Q4. 夏の時期に自宅の庭やベランダなどの屋外スペース
（敷地內）で行っていることはありますか？（複數回答）

約6割の方が自宅の庭やベランダなどを活用して夏ならではの過ごし方を楽しんでいるようです。上位には「庭の草むしりや樹木の剪定を行う」（25％）、「家庭菜園を楽しむ」（19％）、「ガーデニングを楽しむ」（18％）といった自然と觸れ合うひとときがランクイン。木陰が日差しを和らげ、緑を抜ける風が涼しさを運ぶ。そんな、自然と觸れ合える穏やかな時間は、夏の戸建住宅ならではの楽しみといえるでしょう。

また、BBQや水遊び、カフェ気分のティータイム、夕涼みなど、庭やベランダを活用して非日常を楽しんでいる方もいました。以下に、コメントの一部をご紹介します。

まったり派の過ごし方

• ベランダに風鈴や蚊取り線香、ハンモックを設置して夕涼みを楽しむ
• 庭でキュウリやピーマン、ナス、トウガラシなどの夏野菜を育て、ゴーヤーは緑のカーテンにして涼を取り入れる
• 昨年はキリギリスなど蟲たちの鳴き聲が楽しめたので、今年も花壇に蟲を呼ぶ準備中。今から楽しみにしている
• 北側のベランダにサマーベッドを出して晝寢や読書を満喫。花火もベランダから見られるので、ビールと枝豆をお供にゆったり過ごす
• 見晴らしのいいベランダで、晴れた日は日光浴をしながらビールを楽しみ、夜は涼風にあたりながら軽食とワインで夜景を眺める
• トマトやナス、大葉を家庭菜園で育て、冷たいうどんに添えるのが夏の楽しみ

アクティブ派の過ごし方

• 子どもたちが室內にこもりきりにならないよう、庭にプールを出して水遊びの時間を作っている
• 夏は庭でのBBQが定番。火起こしから調理まで、アウトドア気分を味わえる時間を、子どもたちも楽しみにしている
• 気溫が高い夏場は、犬の體調管理のため日中は散歩に連れていけないため、庭に人工芝を敷いてドッグランスペースにしている
• 庭にテントを張り、孫たちと夕涼みを楽しんでいる
• 庭でBBQパーティーを開催して、家族や友人と盛り上がるのが夏の恒例

家のすぐそばに広がる屋外のゆとりが、夏の楽しみを広げてくれる場となっているようです。

Q5. 夏の時期を豊かに過ごすために、住まいの中で
「こういうスペースがあるといいな」と思う場所について
教えてください。（複數回答）

夏を豊かに過ごすための住まいの設備について尋ねると、機能や便利さだけでなく、「こんなふうに夏を楽しみたい」という思いが伝わるコメントが多く寄せられました。以下、回答の多かった順に詳しくご紹介します。

1位：「室內の延長として使える、開放感のある外空間」（34％）

• 木陰ができるように庭を設計し、ベンチを配置して外でお茶やお酒を楽しみたい
• ペットを散歩に連れ出したいが外は暑過ぎるので、涼しく開放感のある外空間でのびのびと遊ばせたい
• 海岸を思わせる開放的なウッドデッキで夏の風を感じたい
• 広い庭とウッドデッキがあれば、子どもをプールで遊ばせながら親も優雅にくつろげそう

外に出るとアスファルトの照り返しが厳しいこともありますが、「第二のリビング」のように使える外空間なら、日差しを上手にコントロールしながら、緩やかに自然を感じることができるでしょう。
観測史上最も暑い夏が続くなか、室內の快適さを求める聲が多いのかと思いきや、最も多かったのは「室內と屋外を緩やかにつなぐ外空間」を望む聲でした。

3位：「室內で快適にくつろげるスペース」（31％）

• リビングの小上がりで、みんなでアイスを食べながらくつろぎたい
• ひんやりとした畳に寢転んで晝寢をしたい
• 友人を招いて和室に夏の花を生けたり、お茶の風爐を楽しんだりと、日本の粋な時間を堪能したい
• 広いリビングを冷やすのは電気代がかかるため、ペットが留守番中に過ごせる小部屋が欲しい
• 家じゅうどこでも快適な溫度?濕度を保ちたい

冷房の効いた室內で過ごすことが増える夏は、室內の快適さやくつろぎを重視する聲が多く挙がりました。特に畳のような涼感のある空間のニーズが高まるようです。

家族や友人とBBQやプール、花火、流しそうめんなど夏ならではのアクティビティを楽しみたいという聲が多く寄せられました。ゲストをもてなすことでつながりを深めたい、気兼ねのない空間でのびのびと夏を満喫したいという気持ちがうかがえます。

その他

• お気に入りのぬいぐるみの夏バージョンを飾って夏を感じたい
• 現在、ベランダに水洗?洗い場がなく、室內からバケツで水を運んでいて不便。ベランダを作るなら水栓、洗い場は必須
• 壁にスクリーンをかけて映畫を見たり室內にハンモックなど置いてくつろいだりと、室內で過ごす時間を楽しむための設備を充実させたい
• エアコンを極力使わないで済むような風通しのいい部屋が欲しい
• 空調の効いた土間スペースがあればいろんな過ごし方ができそう

単に「設備や性能」の話ではなく、「夏の暮らしをどう楽しみたいか」という思いが込められた回答が多く見られました。これから家づくりを検討される方は、夏のひとときをどのように過ごしたいかを想像しながら、理想の住まいを描いてみてください。きっと素敵な家づくりに一歩近づけるはずです。

まとめ

年々厳しさを増す夏の暑さ。外出を控え、自宅で快適に過ごしたいというニーズは今後ますます高まっていくことでしょう。

庭やベランダで自然に觸れるひととき。涼しい室內で趣味に沒頭する時間。家族や友人とイベントを楽しむ夏の一幕。そんな「夏のおうち時間」を充実させる工夫や空間づくりは、暮らしに豊かさをもたらしてくれるでしょう。

注文住宅なら、そうした理想の夏の過ごし方を形にすることができます。家づくりを考えている方は、ぜひ「どんな夏を過ごしたいか」から想像を広げてみてはいかがでしょうか。