これからの社會(huì)で活躍できる人材育成を目的に、2020年に実施される教育改革。
それに伴い、小學(xué)校での外國(guó)語(yǔ)の必修化やプログラミング教科が導(dǎo)入されるなど、
子ども達(dá)の學(xué)び方が大きく変わります。そこで注目されているのが、
「やり抜く力、我慢する力、共感する力」といった、數(shù)値では測(cè)れない「非認(rèn)知能力」。
これまで個(gè)々の気質(zhì)として扱われていた、この「非認(rèn)知能力」を育むために大切なことと、
そこに家という空間が持つ役割を、「子育ち研究家」として活躍する長(zhǎng)岡さんに伺いました。
これからを生きる子どもに必要な力とは?
Q:まず、教育改革で指標(biāo)とされている「これからの社會(huì)」とは、どんな社會(huì)を指すのでしょうか?
長(zhǎng)岡さん:「2015年に発表された野村総合研究所とオックスフォード大學(xué)の共同研究では、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が、人工知能やロボット等で代替可能になると推計(jì)されています(※1)。また、超高齢化?少子化が進(jìn)み、日本市場(chǎng)が縮小する中、今後、日本経済が再び発展するには、海外市場(chǎng)進(jìn)出が鍵ともされています(※2)。そして、環(huán)境や食料問(wèn)題など、世界が直面する難題に、異なる文化を持つ人々と手をとりあい、地球規(guī)模で取り組む必要もあります。つまり、これからの社會(huì)では、『言われることに従い課題をこなす力』だけでは、AIには決してかないませんし、『察してほしい』といった姿勢(shì)では、多様な価値観がせめぎ合う人々の間では全く通用しません。より主體的に考える、自ら判斷し行動(dòng)する、問(wèn)題を見出し解決する、自分の意見を表現(xiàn)する、異なる考えを持つ人々と協(xié)働するなどの『力』が、必要となってきます」

Q: そうした主體的に考える力として、「非認(rèn)知能力」が注目されています。「認(rèn)知能力と非認(rèn)知能力」ふたつには、どんな違いがあるのでしょうか?
長(zhǎng)岡さん:「『認(rèn)知能力』とは、IQや読み書きや算數(shù)など、これまで日本の教育では重視されてきた、數(shù)値化できる能力を指します。一方で、自制心、やり抜く力、困難を跳ね返す力、共感力といった、數(shù)値では表しにくい能力を『非認(rèn)知能力』といい、上にあげた『これからの社會(huì)で必要とされる力』がまさしくこの能力なのです。今の研究では、非認(rèn)知能力が高い人ほど、社會(huì)に出てから、より成功するという研究結(jié)果があります(※3)。確かに、いくら學(xué)力が高くても、すぐに諦めたり、心が折れてしまえば、社會(huì)に出てからの活躍は難しい。また、そういった?jī)A向がある場(chǎng)合は、幼児期に認(rèn)知能力を伸ばしたとしても、いずれ周りに追いつかれ、長(zhǎng)期的には差が出ることが少ないことも分かっています。一方、幼児期に『非認(rèn)知能力』を培うことで、結(jié)果的に學(xué)力も高くなり、大人になってからの経済面や心身面において、より恵まれる確率が高くなると示されています(※3)」
- 參考資料:
- ※1:日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に。601種の職業(yè)ごとに、コンピューター技術(shù)による代替確率を試算 2015年 株式會(huì)社野村総合研究所
- ※2:「第4章 外との繋がりによる日本経済の新たな成長(zhǎng)に向けて」通商白書2012年 経済産業(yè)省
- ※3:Heckman, J.J., & Rubinstein, Y. 2001 ‘The Importance of Noncognitive Skills: Lessons from the GED Testing Program. Am. Econom. Rev. 91(2)145―149.
認(rèn)知能力と非認(rèn)知能力


非認(rèn)知能力を伸ばす「遊び」體験と、その理由とは?
Q:それでは、非認(rèn)知能力を伸ばすためにはどうすれば良いのでしょうか?
長(zhǎng)岡さん:「幼児期においては、『遊ぶ』時(shí)間が重要です。例えば、積木遊びでは、『これ以上積み木を高くしたら倒れちゃうかな?』といった推測(cè)力などが培われ、『じゃあ、高く積み上げるには、どうしたらいい?』といった問(wèn)題解決力や、様々な角度からアイデアを思いつく『水平思考』も身につくでしょう。ごっこ遊びは、様々な役割を體験することで、自分とは異なる立場(chǎng)にある人々への共感力を高めます。砂から山、ばらばらのブロックから街をつくる創(chuàng)造力や想像力。自分のアイデアを伝えるための表現(xiàn)力や言語(yǔ)力、ルールを覚え、相手を思いやり、協(xié)力し合うといった協(xié)働力も育まれるでしょう。そして、こうした能力を、大人の指導(dǎo)によって學(xué)ぶのではなく、主體的に楽しみながら身に著けられるのです」

親子のコミュニケーションのとり方も、大切なポイント
Q:親が子の非認(rèn)知能力を伸ばすためのコツは何でしょうか?親としての心構(gòu)えや、子どもとのコミュニケーション方法など、ポイントを教えてください
長(zhǎng)岡さん:「家庭では、遊ぶ時(shí)間を確保するとともに、普段の言葉がけにも少し気を配ると良いでしょう。例えば、「片付けなさい!」といった指示形式や命令形式より、『このミニカーはどこにしまう?』と質(zhì)問(wèn)形式を用いてみます。また、選択肢を與えたり、『あなたはどう思う?』と尋ねたりと、なるべく、その子自身が考え、自らの気持ちや思いを表現(xiàn)できる言葉がけをしてあげましょう。朝出かけるまでと帰宅してから寢るまでの『日課チャート』も、『次は何をすればいいかな?』と、子どもは自分で決めたことは、より主體的に実行しようとするものです。」
「また、『結(jié)果』より『努力』を認(rèn)めてあげることも大切です。例えば、『ピアノの発表會(huì)で上手に弾けたね!』より、『毎日練習(xí)して頑張ったね!』と聲をかければ、やり抜く力も培われるでしょう。そして、何かがうまくいかないときは、『他にどんなやり方があるかな?』と一緒に考えてみます。そうして、『レジリエンス(跳ね返す力)』を培う機(jī)會(huì)として、失敗を生かしていきましょう」
非認(rèn)知能力を育む、親子のコミュニケーションのコツ


Q:最後に、「非認(rèn)知能力」を育むためには、どんな住まいを整えれば良いのでしょうか?
長(zhǎng)岡さん:「子どもが、自分の身の回りのことに取り組みやすい環(huán)境にすることが大切です。鞄やプリントが簡(jiǎn)単に整理できる?yún)Ъ{や、自分の食器を運(yùn)びやすい広いキッチン。また、自由に動(dòng)き回ることのできるオープンスペースも、子どもの遊ぶ意欲が高まります。同時(shí)に、図書スペースなど、テーマの決まったコーナーがあるのも、メリハリがあっていいですね。また、子どもが夢(mèng)中で遊んだり、集中して勉強(qiáng)できる場(chǎng)所を、親がキッチンやダイニングから見渡せるのも良いですね。同時(shí)に、年齢が上になるにつれ、一人で靜かに過(guò)ごせる空間を確保してあげるのも、大切だと思います」
非認(rèn)知能力を育む、
ダイワハウスが考える「子育てするイエ」
長(zhǎng)岡さん:「ダイワハウスの子育て家族に向けた家づくりは、子どもが自発的に動(dòng)くことが考えられています。収納場(chǎng)所が充実しているだけでなく、玄関のつくりや子ども部屋の棚の位置など、子どもが自分で身の回りのものを整頓しやすいよう工夫されているのが特長(zhǎng)です。また、キッチンや洗濯干しスペースも、子どもが自分から動(dòng)いて、お手伝いできるゆとりのある動(dòng)線設(shè)計(jì)が考えられています。オープンスペースや図書スペースは、自由な遊びや読書に夢(mèng)中になれる空間になります。家族の目のつきやすい場(chǎng)所に大きなホワイトボードを設(shè)ければ、子どもの創(chuàng)造力も育まれますし、計(jì)畫性を養(yǎng)う日課チャートを貼っておくのにも最適。さらに、軒下空間は、外で季節(jié)の移り変わりを感じながら、秘密基地を作ってみたりと、遊び心も高まります。また、部屋の區(qū)切りを可変できる設(shè)計(jì)は、年頃になった子どものプライバシーを守ってくれるでしょう。一方で、リビングに階段を設(shè)けることで、一人でこもりがちな思春期の子も、家族とコミュニケーションが育まれるはずです」
ダイワハウスでは子育て世代の意見も取り入れながら、子どもの成長(zhǎng)に合わせて子育てしやすい家づくりを提案しています。注文住宅でできる、ダイワハウスでできる、家族の理想の住まいで、コミュニケーションのポイントなども踏まえながら、子どもの生きる力を育んでいけそうですね。


※2017年10月 大和ハウス工業(yè)調(diào)べ:4歳から18歳までのお子様をお持ちの女性560名
PROFILE

長(zhǎng)岡真意子さん
子どもの主體性が育ち、親が楽になる知恵を提供する、子育ち研究家。
大學(xué)講師から幼児教室主宰まで、幅広い年齢と文化背景を持つ乳幼児から青年までの育ちを20年間指導(dǎo)。國(guó)內(nèi)外1,000以上の文獻(xiàn)に基づく子育てコラムの執(zhí)筆多數(shù)。日本全國(guó)から參加者の集まる「子どもとの関わり方講座」主宰。二男三女の母。
※掲載の情報(bào)は2019年3月現(xiàn)在のものです。